釈迦院御坂遊歩道の読み方は「しゃかいんみさかゆうほどう」
釈迦院の表参道「御坂」に続く、この壮大な石段は、熊本が誇る日本一の石段で、八代市の観光スポットとしても有名で、よくおすすめされる場所です。
段数は3333段に及び、日本一の石段として1200年の歴史を持ち由緒ある釈迦院への参道として、美しい景観を作り出しています。
釈迦院は標高957mのところにありますが、石段は標高240m地点をスタートに、登りきった目的地の標高は860mにあり、高低差は620mです。総延長1.9kmと言われています。
建設の歴史
この石段は、単なる参道としてだけではなく、地域の重要なプロジェクトとして建設されました。当時熊本県の細川護熙知事の「日本一づくり運動」に呼応し、町おこしのシンボルとして建設。
それまで一位だった出羽三山神社を抜いて、日本一の石段となりました。
- 1980年(昭和55年)1月に工事開始
- 1985年(昭和60年)11月の時点で、山形県羽黒山の2446段を超え、名実ともに日本一の石段となる
- 1988年(昭和63年)3月に完成
建設の主な目的
次のような目的で建設されています。
- 世紀の文化遺産として後世に残す
- 町の活性化を図る観光の目玉作り
- 町おこしのシンボルとしての活用
毎年11月には「アタック・ザ・日本一」という大会が開催されています。
石段の特徴
この石段の特徴は、使用されている石材の多様性です。
日本国内の10ヶ所の名石に加え、世界7カ国(中国、韓国、インド、旧ソ連、ブラジル、アメリカ、南アフリカ)の御影石が使用されています。
これは単なる建造物としてだけでなく、国際親善と友好の象徴としての意味があります。
3333段を登る際の所要時間(目安)
石段を登る際の一般的な目安の所要時間は次の通りと言われています。
- 上り:約2時間
- 下り:約1時間
- 合計所要時間:約3時間
走る場合は、45分ほどで登れます。
利用者の便宜を考え、途中には休憩所やトイレが設置されています。体力に自信のない方も、マイペースで楽しむことができます。
ちなみに階段1段登る時の消費カロリーは、0.1kcal (出典:『熊本市HP』)とされます。
3333段登れば、333kcalの消費となります。片道登れば0円でご飯1.5杯分のカロリー消費が期待できます。
アクセス
バスでお越しの方
バスの詳しい案内は、以下のページにあります。
※注意
石段方面へのバスは本数が限られています。お出かけの際は、事前に時刻表をご確認いただくことを強くお勧めします
熊本市内(桜町バスターミナル)から
- 所要時間:約109分
- 距離:32km
- 経路の注意点:
道の駅美里「佐俣の湯」での乗り換えが必要となります。
松橋駅から
- 所要時間:約39分
- 距離:24km
- 経路の注意点:
道の駅美里「佐俣の湯」での乗り換えが必要となります。
お車でお越しの方
九州自動車道・御船インターから
- 所要時間:約32分
- 距離:22km
九州自動車道・松橋インターから
- 所要時間:約26分
- 距離:19km
駐車場
町営駐車場(1日利用料金)
大型1,000円
マイクロバス700円
一般300円
※このほか近隣に民間駐車場(有料)もあります。
登山の際は、釈迦院までぜひご参拝ください
日本一の石段3333段を登り切ったあと、石段の先には約1キロの御坂(みさか)と呼ばれる道が続いており、その先に静寂に包まれた釈迦院が皆様をお待ちしています。
石段で身体をリフレッシュしたあとは、金海山大恩教寺釈迦院の静かな環境で心のリフレッシュもされてはいかがでしょうか。
釈迦院は、ご本尊である釈迦如来様への参拝により、長患いを避けられるという御利益で知られています。
日本一の石段を上り切った達成感とともに、心身ともに充実した時間を過ごされることを、心よりお祈りいたしております。