投稿一覧
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参考:唯識
私たちの心とは何か?「心王」(八識)についてわかりやすく解説
仏教では、心とは何か、心がどのように働くか、について詳しく解明しています。 心の主体を「心王」または「八識心王」といい、心を8つに分けて教えられます。 まず八識について説明します。 八識とは 一般的なの6つの感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚... -
天台宗の教え
伝教大師最澄が果たした偉業「四宗統一」とはどんなことか。
今回は、四宗相乗を果たした、伝教大師最澄が、中国天台宗とは異なる宗派を確立したことについて解説します。 伝教大師最澄が築いた独自の仏教体系 宗祖・伝教大師最澄が、叡山(比叡山)を根本道場にして弘めた教えは、最澄独自の仏教体系でした。 伝教大... -
因果の理法・運命の法則
運命は信じるものではなく、切り開くもの
私たちの運命は、どのようにして決まるのでしょうか。 仏教ではどのようにして運命が決まると教えられるのでしょうか。 大切な「問」 人生で最も頻繁に浮かぶ問い—「どうして私が」「なぜ私だけが」。 この問いに直面したとき、多くの人は「運命」という言... -
天台宗の教え
伝教大師最澄の円・密・禅・戒の四宗相承と天台宗(新法相宗)成立
伝教大師最澄による円・戒・密・禅の四宗相承について説明します。 四宗相承は、四宗を受け継いだという意味です。 その四宗は、円(えん)・密(みつ)・禅(ぜん)・戒(かい)の4つです。 それぞれ簡潔に説明します。 四宗の本質と意義 これらの教えを、次の5人... -
参考:唯識
すべての事象を分類!五位百法とは
今回は物質や精神など、すべての事象の分類方法である五位百法の分類について簡潔に説明します。 法とは まず、「法」というのは仏教における存在のあらゆる要素を指します。 これにはすべての事象が含まれます。 たとえば、物質的存在や、肉体、精神・心... -
天台宗の教え
伝教大師の入唐求法 ~命がけの仏教伝来の旅~
伝教大師最澄の、入唐求法の旅について、説明します。 遣唐使船団への参加 804年(延暦21年)9月、伝教大師は朝廷から重要な許可を得ました。 中国への留学(入唐求法)の許可です。 ただし、この許可には「1年以内に帰国すること」という条件が付されてい... -
天台宗の教え
平安遷都における桓武天皇と伝教大師の関わり
今回は、桓武天皇が平安遷都をされるにあたって、伝教大師が重要な関わりをされていたことについて解説します。 奈良時代末期の混迷 奈良時代の末期、都は深刻な危機に直面していました。 表面的には絢爛豪華な都の姿を見せていましたが、その実態は政治と... -
参考:唯識
三時敎の中の了義経と不了義経
法相宗ではどのようなお経を「了義経」「不了義経」としているのでしょうか。 「了義」とは完全円満真実であるということ。つまり了義経とは真実が説かれたお経という意味です。「不了義」とは、真実ではないということ。つまり不了義経とは未だ真実が説か... -
天台宗の教え
伝教大師最澄 天台宗開宗への道
伝教大師最澄が、天台宗を開かれるまでの経緯を、解説します。 混迷する仏教界の実態 伝教大師最澄が生まれた8世紀末の仏教界は、深刻な危機に直面していました。 寺院は豪華な外観を誇っていたものの、その内実は完全に腐敗し、一般の人々の生活からは大... -
参考:唯識
説教の三時
法相宗では、釈尊の説教を、3つの時期に分けて整理します。 3つの段階は、凡夫や修行者の理解の段階に合わせて説かれたものとします。 第一時(有教) 初期の「有教」といわれる段階では、仏陀は大宇宙に法(物事の構成要素)は存在(有)すると許容しまし...
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