投稿一覧
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物質でもなく心でもない不相應行法について
「不相應行法」とは、色法(物質的な現象)にも心法(精神的な現象)にも、どちらにも直接には当てはまらない、24種類の分類のことです。 これらは、物質や心といった実体として存在するものではなく、あくまでも概念です。 五位百法のうちの1つのカテゴリ... -
伝教大師の悲願:円頓戒確立への道
伝教大師(最澄)が日本に帰国された翌年、延暦25年(806年)の1月26日に、天台宗の僧侶も国家公認の僧侶(年度者)となる勅許が下りました。 しかし、僧侶が守るべき根本である戒律制度が改められない限り、天台宗の僧侶であっても、依然として奈良の南都... -
六根のうち「意根」の三つの意味
今回は、意根の意味について詳しく取り上げてみます。 意根の三つの解釈 意根には大きく分けて以下の三つの解釈が存在します。 ① 前滅の意を意根という場合 (無間滅の意根:等無間縁) この解釈は、意根を 「前の瞬間に消滅した意識(意)」 と捉えるもの... -
五位百法の「色法」の五根六境:私たちが見えている世界について
今回は、私たちの周りの世界について、基本的な概念である「色法」と「五境」をもとにわかりやすく解説します。 色法とは? 五位百法として分類される「色法」とは、私たちが目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、舌で味わい、体で感じる、すべての物質的な... -
唯識における「不定心所」について
不定心所とは、人間の心の働きの中でも、その性質が固定されず、状況によって変化する心のグループです。 この不定心所は4種類あるとされています。 心所は、かならず心王(八識)に従う心で、心所には、51の心的要素があります。 心所の全体像は、以下の... -
一即一切とは?すべては関係し合って存在し、環境によって結果は大きく変化する
今回は、一即一切について、説明します。 一即一切とは、ひとつのことが、全体のことにつながっている、という意味です。 偶然とは 私たち人間は日々、様々な出来事の「原因」を考えますが、ときどき原因もなく起きた「偶然」として処理してしまうことがあ... -
釈迦院も雪景色です
全国的に寒さが厳しいですが、 釈迦院も雪景色です。 皆様もお気をつけください。 -
心に潜む「随煩悩」とは
今回は、20種類の「随煩悩」について解説します。 実生活の中でどのような形であらわれるのでしょうか。 心所は、かならず心王(八識)に従う心で、心所には、51の心的要素があります。 心所の全体像は、以下の記事にあります。 1. 怒りのグループ ①忿(ふ... -
布施の精神と教育の本質
一昔前と違い、学校教育だけではなく、多くの企業で、新しく仲間となる社員たちの教育に力を入れ、育成プログラムが用意されています。 あらためて教育の本質について考えてみましょう。 教育の本質 「教育」という言葉は、比較的新しい日本語です。 明治... -
天台宗の法華経の観法と修行 – 恵澄和尚の「止観大意綱要」より
法華経の観行(かんぎょう)とは、天台宗の五時八教という教えの体系に基づいて、法華経の真の価値を理解し、その教えを実践し、悟りを得るための修行方法のことです。 「観行」という言葉は、単なる瞑想や思索ではなく、仏教の教えを実践的に体得していく...