投稿一覧
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天台宗の教え
天台宗の法華経の観法と修行 – 恵澄和尚の「止観大意綱要」より
法華経の観行(かんぎょう)とは、天台宗の五時八教という教えの体系に基づいて、法華経の真の価値を理解し、その教えを実践し、悟りを得るための修行方法のことです。 「観行」という言葉は、単なる瞑想や思索ではなく、仏教の教えを実践的に体得していく... -
因果の理法・運命の法則
偶然とは何か?隠れた必然について解説
「運が良かった」「偶然が重なった」という経験をしたことは、皆さんあると思います。 この私たちが「偶然」と呼んでいるものの「正体」について、深く考えてみましょう。 スピノザの指摘 17世紀の哲学者スピノザは、「偶然とは認識の欠陥に過ぎない」とい... -
仏教用語
煩悩が108なのはなぜ?分類と種類を説明しつつ一覧で紹介します
今回は108の煩悩について解説します。 煩悩とは私達を煩い、悩ませるもので、一人ひとりが108種類持っています。 108の煩悩すべてを覚えてほしいというわけではなく、仏教の奥深さを感じ取っていただきたく、紹介しています。 経典に書かれる煩悩 雑阿含経... -
因果の理法・運命の法則
「運が良い・悪い」ときの「運」とはなに?苦しみの増やさないためのヒント
人生には誰しも予期せぬ不運や苦しみが訪れるものです。 そんな時、私たちはつい「運が悪かった」「偶然が重なった」と嘆いてしまいがちです。 しかし、ドイツの哲学者ショーペンハウエルは、このような考え方こそが、かえって苦しみを増幅させてしまうと... -
天台宗の教え
法華経の教えと凄さをわかりやすく解説- 仏教における本当の救いとは
多くの人が仏教に触れると、その奥深さに圧倒されます。 これはお釈迦さま在世の時代から変わらない課題でありました。 今回は、法華経の教えについて、その成立背景から凄さまで、深く掘り下げてみたいと思います。 ポイント 釈迦の教えは、聞き手の理解... -
釈迦院コラム
八代観光有名スポット「釈迦院御坂遊歩道」3333段の日本一の石段
釈迦院御坂遊歩道の読み方は「しゃかいんみさかゆうほどう」 釈迦院の表参道「御坂」に続く、この壮大な石段は、熊本が誇る日本一の石段で、八代市の観光スポットとしても有名で、よくおすすめされる場所です。 段数は3333段に及び、日本一の石段として120... -
釈迦院コラム
ぽっくり寺の意味と参拝の意義
金海山大恩教寺釈迦院は、昔からぽっくり寺と言われています。 ぽっくりと聞くと「参拝したら突然死する寺」をイメージする人もいるそうですが、そうではありません。 ぽっくり寺は、「信仰すれば長患いせず、無病息災で生きられるという功徳がある寺」と... -
唯識
「善心所」の十一の要素とその意味 – 清らかな心の働き
仏教における善心所(ぜんしんじょ)とは、心の善なる働きを指す重要な概念です。 善心所は全部で十一あります。 今回は、十一の要素について詳しく解説していきたいと思います。 心所は、かならず心王(八識)に従う心で、心所には、51の心的要素がありま... -
釈迦院コラム
豪潮律師と釈迦院の関係
今回は、熊本県の道徳の教科書にも登場する「豪潮律師」と釈迦院の関係を紹介いたいます。 (画像出典:仙厓禅師墨林冊「豪潮律師肖像画」) 豪潮律師とは 誕生と幼少期 豪潮(ごうちょう)は、熊本県玉名郡山下村(現在の玉名市)の専光寺の次男として生... -
因果の理法・運命の法則
運命とはなに? – 人間の努力と運命の不思議な関係
今回は、運命の意味について深めていきます。 当たり前のように言葉として使っている「運命」とは何か、改めて考えてみましょう。 定義できない「運命」という言葉 哲学者カントは「運命」の意味を『純粋理性批判』の中で、次のように答えています。 運命...