投稿一覧
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唯識における「不定心所」について
不定心所とは、人間の心の働きの中でも、その性質が固定されず、状況によって変化する心のグループです。 この不定心所は4種類あるとされています。 心所は、かならず心王(八識)に従う心で、心所には、51の心的要素があります。 心所の全体像は、以下の... -
一即一切とは?すべては関係し合って存在し、環境によって結果は大きく変化する
今回は、一即一切について、説明します。 一即一切とは、ひとつのことが、全体のことにつながっている、という意味です。 偶然とは 私たち人間は日々、様々な出来事の「原因」を考えますが、ときどき原因もなく起きた「偶然」として処理してしまうことがあ... -
釈迦院も雪景色です
全国的に寒さが厳しいですが、 釈迦院も雪景色です。 皆様もお気をつけください。 -
心に潜む「随煩悩」とは
今回は、20種類の「随煩悩」について解説します。 実生活の中でどのような形であらわれるのでしょうか。 心所は、かならず心王(八識)に従う心で、心所には、51の心的要素があります。 心所の全体像は、以下の記事にあります。 1. 怒りのグループ ①忿(ふ... -
布施の精神と教育の本質
一昔前と違い、学校教育だけではなく、多くの企業で、新しく仲間となる社員たちの教育に力を入れ、育成プログラムが用意されています。 あらためて教育の本質について考えてみましょう。 教育の本質 「教育」という言葉は、比較的新しい日本語です。 明治... -
天台宗の法華経の観法と修行 – 恵澄和尚の「止観大意綱要」より
法華経の観行(かんぎょう)とは、天台宗の五時八教という教えの体系に基づいて、法華経の真の価値を理解し、その教えを実践し、悟りを得るための修行方法のことです。 「観行」という言葉は、単なる瞑想や思索ではなく、仏教の教えを実践的に体得していく... -
偶然とは何か?隠れた必然について解説
「運が良かった」「偶然が重なった」という経験をしたことは、皆さんあると思います。 この私たちが「偶然」と呼んでいるものの「正体」について、深く考えてみましょう。 スピノザの指摘 17世紀の哲学者スピノザは、「偶然とは認識の欠陥に過ぎない」とい... -
煩悩が108なのはなぜ?分類と種類を説明しつつ一覧で紹介します
今回は108の煩悩について解説します。 煩悩とは私達を煩い、悩ませるもので、一人ひとりが108種類持っています。 108の煩悩すべてを覚えてほしいというわけではなく、仏教の奥深さを感じ取っていただきたく、紹介しています。 経典に書かれる煩悩 雑阿含経... -
「運が良い・悪い」ときの「運」とはなに?苦しみの増やさないためのヒント
人生には誰しも予期せぬ不運や苦しみが訪れるものです。 そんな時、私たちはつい「運が悪かった」「偶然が重なった」と嘆いてしまいがちです。 しかし、ドイツの哲学者ショーペンハウエルは、このような考え方こそが、かえって苦しみを増幅させてしまうと... -
法華経の教えと凄さをわかりやすく解説- 仏教における本当の救いとは
多くの人が仏教に触れると、その奥深さに圧倒されます。 これはお釈迦さま在世の時代から変わらない課題でありました。 今回は、法華経の教えについて、その成立背景から凄さまで、深く掘り下げてみたいと思います。 ポイント 釈迦の教えは、聞き手の理解...